艸そう

染や織や日々のこと 2 
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かろうじて、幻の終了作品にならずにすんだ。初めて経緯とも手紡ぎ糸を使った無骨な荒っぽい布を、ぽろぽろと耳糸が出っ張ったまま、きれいな地面の作品たちの中に放り出すのは忍びなかった。3日しか無い展示会、当日の朝ようやく織り上がった布を、一日目は糊抜きゆのし。2日目を丸一日使って仕立ての本をたよりに、なんとか着物の形に仮縫いして最終日の朝まだ誰もいない会場で飾り付けた。

そのことは、皆にいろいろな思いを抱かせてしまっているだろうとは思っていた。ただ、ごめんなさいとしか言いようが無かった。間に合わなくても、もう出さなくていいよと言われても、仕立て上げねばならないと決めていた。中途半端にいい子になろうとして、無言の中に非難の声を聞いたとき、私は、ぬれたままのぼろぞうきんの様な布を抱きしめて家に帰った。非難は覚悟の上だったはず。私はよけいな事をした。

ともあれ完成した布は、砧打ちこそ出来なかったけど糊はやや抜かれて固さが抜けてふっくらとした良い風合いになってくれた。ふっくらと膨らんだあたりの布をくしゅっと握りしめたとき、その感触が何かに似ていると思った。何だろうと、記憶の引き出しを探し始めた。それがなかなか出てこなかったのは、それが食べ物だったからだろう。

それは、「お釜で炊いた白いご飯」を噛み締めたときに似ていた。それも、コシヒカリとか、ササニシキとか粘りの有る高級なお米じゃなくて、精米してから時間のたった普通のお米の食感。ぱらりとしてふっくら。2つの不思議な食感と触感。

一時だけきれいな布じゃない、使い込んでも洗っても、むしろ良い風合い、良い色に変わって行く、そんな布を作って行こうと決心した。

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柄が上向きなので掛け襟の分を別に織らなくちゃいけないことすっかりわすれてた。地糸の一色が足りなくなって急きょ糸を紡いで藍染めして糊付けして、半日つぶれた。

41cm幅で織って縮めて38cmで完成それと、強い糊をおとさねば。だから織りっぱなしでも未完成。市松になるように見せるには、仮でも仕立てなくては未完成。麻の暖簾もあと一日学校で織らねば。。。まぁ〜どうしましょ。私がもう一人欲しい。

手紡ぎは一時間できっかり15g紡げるようになったものの、今回は一度に糸準備ができないので紺屋さんにも出せなかったけれど、次回シンプルな絣を織るときは、すべての糸を準備して天野さんに染めてもらおう。少しは紡ぎも上達して、天野さんに見せても恥ずかしくないくらいにはなっているだろうか。。。出来る事なら学校続けたいけど、無理は無理。地道に一人でがんばるしかないかぁ。
ひな型
ひながた
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絵絣の型紙と、ひな形と、ひな形の反物展開図と、経糸が切れたときの修理用の糸と。この前学校に行った時先輩がこうして絣の型紙をぶら下げていたのを見てまねしてみる。そうか、此処なら織るときに邪魔にならないのだわ。柄を一方方向に並べたいのでひな形を切って反物に展開している。方向を間違えないように織るごとにチェックをする。

柄密度が窮屈な感じがして、リピートの寸法を急きょ変えた。ひな形も見本織を写真に撮ってフォトショップで加工している。リピートの変更もちょっといじるだけですむ。便利なものだ。着物の完成図を頭に入れながら織り進む。

緯絣を織り込む。両サイドの合い印がぴったり合っているのになかなか柄が合わない。嫌々絣くびりをしているのがバレバレだ。そう、私は絣くびりがとっても苦手。未だ種糸との相性が悪くていちいち納得しないままくくり続けているからストレスがたまってなかなか進まない。「間違いなく此処を括るのよ!」と言う安心感が欲しい。ただ、辛抱が足りないだけかもしれない。いずれにしても絵絣を織る上で、これが一番の問題だ。
絣の正確さには、間違いなくその人の性格が表れる。アバウトな性格の私は何度やってもアバウトな形になる。改善したい。いや、改善しよう。


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数日がかりで紡ぎ終えた弓ケ浜綿の手紡ぎ糸をお湯で煮て撚り止めしたあと綛にとっておく。1g=1.7mとする英式番手で調べる。12番手から9番手、初期のものは慣れない事も有って太さにムラが有る。やや太めなものは綛のまま置いておき、細めのものから経の準備をする。数日後に、残しておいた太めの糸を小枠に巻こうとすると、途中でするすると糸が抜けてしまう。すぐ染めるのならばのり付けまで持ちこたえられるが、このままでは緯絣の整経はできない。糸車で追撚りをする。よりはなるべく掛けすぎ無いように、でも抜けない、ほどほどの一線を何度も検討して撚りかけを決めた。インド綿で紡いだ糸はあまり考えなくてもこんな風に抜け落ちる事はなかったように思う。インド綿の撚りは安定していて、糸もつるりとした感触で、しんなりとしている。弓ケ浜は繊維も太く短くて、ちょっとがさがさしていて弾力が有る。太めの糸は紡いだはなから繊維が戻ろうとする感じがしていた。割と細く紡いげた糸はかっちりとして強靭な感じがして、戻り感は有るが抜け落ちる感じは無い。

同じように紡いでも、繊維の太さと長さ、弾力性としなやかさによって、随分と性質も変わる。そのため扱いも気をつけねばならない。一番の課題は、その繊維の持つ性質にどの太さどれくらいの撚りが最適なのかを探す事だ。その綿がどんな布になりたがっているのか、(なりたくないかもしれない)注意深く耳を傾けてみる。

追記
手紡ぎ糸を生成りのまで整経する緯絣は、でんぷんでうす糊を付けておいた。整経、括り作業時に、万が一糸が切れては困る。染色時には重層か灰汁で糊を落としてから染色をする事を忘れずに。弓ケ浜絣の工房ではどんな風にされているのだろう。早いうちに一度見学に行きたいと思う。


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ひっそりと、小さい柄、小さい柄小さく、ちいさくと思っていてもついつい大きくなる。欲を出さずにと随分おさえたのに、整経台にL字金具を全部取り付けたのに、6cmも有ると整経台一個では足りなかった。また作業が滞っている。しかも、以前に紡いでいた糸、追加より掛けないと切れ切れになってこれもまた手間取った。客観的に考えたら作品展には絶対間に合わないが、どうもまだあきらめていない私。


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